現役主婦の役立つサブカル知識

現役主婦が教えるサブカルのいろは。いらぬ知識で人生を棒振りに。

バンドマンで作家!?大槻ケンヂのおすすめ本10選

はじめに

f:id:meltychang:20210506113632j:plain

ロックバンドのライブ

顔にヒビが入っていて、長い髪を振り乱してロックを絶唱する……。

サブカル界で活躍されている大槻ケンヂさんといえば、このような印象の方が多いのではないでしょうか。

大槻さんは筋肉少女帯特撮というロックバンドをしながら、エッセイや小説を執筆する作家としても活動されています。

これから大槻ケンヂさんの本を読んでみたいという方におすすめの10選を紹介していきます。

大槻ケンヂとは?

大槻ケンヂさんは、1966年2月6日生まれ、2021年で55歳のロックミュージシャン兼作家です。中学時代の友人と結成したロックバンド・筋肉少女帯で1988年にデビュー。

90年代のバンドブームをけん引し、派手な見た目とは反する知的なコメントでテレビでも活躍した方です。

現在は、筋肉少女帯と特撮の2つのバンドで活躍しています。アニメの主題歌を歌うことも多く、大槻ケンヂと絶望少女達というユニットでも人気を博しました。

大槻ケンヂの本の種類

f:id:meltychang:20210506113948j:plain

大槻さんの本を読んでみよう!と思っても、どの本から読めばいいのか迷ってしまいますよね。大槻さんが書いている本をいくつかに分類して、どのような特徴があるのかを解説していきます。

興味のあるものを選んで、オーケンワールドにどっぷり浸かりましょう!

長編小説

 大槻さんの本として、まず有名なのが長編小説です。

古くからの盟友、ケラリーノ・サンドロヴィッチが監督したグミ・チョコレート・パインや、奇才・井口昇が監督したヌイグルマーZなども、大槻さんの小説が原作となっています。

ミュージシャンとは思えない本格的なストーリーが楽しめます。さくさく読めるので小説をあまり読んだことのない方にもおすすめです。

短編小説

 大槻さんらしい世界観をもっとも味わえるのが、短編小説です。

SFやオカルト、ゴスロリ、ゾンビなどの大槻さんを形成しているものを題材とした作品が多くあります。読むだけで、ちょっと不思議な奇妙な世界にいざなわれます。

江戸川乱歩横溝正史夢野久作などの作品が好きな方におすすめです。

エッセイ

大槻さんのバンド活動以外のライフワークとも言える、エッセイ。その持ち味はなんと言っても『のほほん』です。

人気ロックバンドのボーカルはさぞきらびやかな日々を送っているのだろうと思ったら、大間違い。田舎の温泉に行ったり、UFOの本を読んだり、女の子に振られたり……。

くすっと笑えて、気軽に楽しめる、大槻さんののほほんとした日常がつづられています。電車の旅のお供や、ちょっとした暇つぶしに読むのがおすすめです。

大槻ケンヂのおすすめ本10選

ジャンルごとにおすすめの本を紹介していきます。気分に合わせて、読みたい本を選んでみてください。

 

長編小説

 グミ・チョコレート・パイン

大槻ケンヂさんの半自伝的ともいえる青春小説です。

主人公は高校2年生の大橋賢三。周りの低俗なクラスメイトと差をつけるべく、親友のカワボンとタクオ、そして謎のクラスメイト・山之上と共に、ノイズバンドを結成。

 ある日、淡い恋心を抱いていたクラスメイトのマドンナ的存在・山口美甘子が賢三と同じく、マニアックな映画が好きだということを知る。映画を通して近づく2人だが、美甘子はある決断をして……。

 グミ編・チョコ編・パイン編の3部作で、壮大なストーリーが楽しめます。最後には想像もできなかった怒涛の展開が!

モテなかった高校時代、マニアックな映画、友達と始めたバンドなど、実際の話がモデルになっているところも多くあります。初めて大槻ケンヂさんの小説を読むというビギナーの方におすすめです。

グミ・チョコレート・パイン グミ編 (角川文庫) [ 大槻 ケンヂ ]

価格:704円
(2021/4/27 09:35時点)
感想(10件)

グミ・チョコレート・パイン チョコ編 (角川文庫) [ 大槻 ケンヂ ]

価格:660円
(2021/4/27 09:36時点)
感想(8件)

 

グミ・チョコレート・パイン パイン編 (角川文庫) [ 大槻 ケンヂ ]

価格:836円
(2021/4/27 09:37時点)
感想(12件)

縫製人間ヌイグルマー

ストーリーは、宇宙からやってきた綿状生命体がぬいぐるみに棲みつくところから始まります。意思を持ったぬいぐるみは、世界征服を目論む悪の組織に立ち向かう!

 大槻さんにゆかりのある中野や高円寺が舞台となって、かわいいぬいぐるみのド派手なアクションが繰り広げられます。ロリータにゾンビにぬいぐるみに……と大槻さんの好きなものがぎゅっとつまった濃厚なストーリーです。

 一見、ばかばかしくも思えますが、後半では切ない展開となり、一気に引き付けられます。笑って泣ける、疾走感を味わいたい方におすすめです。

 

縫製人間ヌイグルマー (角川文庫) [ 大槻 ケンヂ ]

価格:900円
(2021/4/27 09:43時点)
感想(3件)


ロッキン・ホース・バレリーナ

18歳で夏でバカだった!がキーワードのロードムービー的小説です。主人公は売れないバンドマンの耕助。ある夏のこと、耕助たちのバンド『野原』は初めての全国ツアーを行うことに。

ライブをやって女の子と遊んで……とワクワクが止まらない耕助たち。しかし、謎のゴスロリ娘・七曲町子をヒッチハイクで拾ったことによって、耕助たちの運命が変わる……。

 バンドマンである大槻さんならではの、リアルなストーリーが読みどころです。耕助と町子と一緒に夏のライブツアーを体感するような、爽やかな青春小説を読みたい方におすすめです。

 

ロッキン・ホース・バレリーナ【電子書籍】[ 大槻 ケンヂ ]

価格:682円
(2021/4/27 09:46時点)
感想(0件)

短編小説

くるぐる使い

優秀なSF作品に贈られる「星雲賞」を受賞した、大槻さん初期の短編小説です。表題作『くるぐる使い』は、特別な力を持った少女とくるぐる使いの悲しくも、美しいお話です。

その他にも、UFOにさらわれたという妹と兄の話『キラキラと輝くもの』、霊とエクソシストの戦いを描いた『憑かれたな』など、5つの短編が収録されています。思春期特有のもろさや、残酷さなどを扱った繊細なストーリーが特徴的です。

 大衆的な感動や、サクセスストーリーには飽きてしまったという方におすすめです。毒々しくも美しい、珠玉の短編を味わってください。

くるぐる使い【電子書籍】[ 大槻 ケンヂ ]

価格:506円
(2021/4/27 09:47時点)
感想(0件)

大槻ケンヂ短編集「ゴスロリ幻想劇場」

 『ゴシック&ロリータ』というゴスロリ専門誌に連載されていた短編小説が収録されています。ゴスロリ好きだという大槻さんが書いた、ゴスロリをモチーフにした物語です。

内容は、ゴスロリ×オカルトや、ゴスロリ×戦国時代など、他にはなかなかない組み合わせばかり。耽美で、シュールな物語が楽しめます。

『縫製人間ヌイグルマー』や『ロッキンホースバレリーナ』などのスピンオフ的な物語も収録されています。ゴスロリ好きな方はもちろん、変わった小説が読みたいという方におすすめです。

ゴシック&ロリータ幻想劇場

価格:682円
(2021/4/27 09:48時点)
感想(0件)

 

ロコ!思うままに

 2006年に刊行された、短編集です。大槻さんは近年、あまり小説を執筆されていません。こちらの短編集が、現時点で大槻さんの最も新しい短編集です。

表題作の『ロコ!思うままに』は父親が経営するお化け屋敷にとらわれている少年・ロコが一人の少女・リサと出会う話です。外の世界に憧れてるロコは、リサと出会って心にある変化が起きて……。

短編集は光の章と闇の章に分かれていて、希望の持てる話とダークな世界観の話が両方楽しめます。大槻さんの集大成ともいえる、一癖も二癖もあるちょっと怖くて、可愛い短編集です。長年のファンだけど、まだ読んでいない!という方はぜひ読んでみてください。

[書籍のゆうメール同梱は2冊まで]/ロコ!思うままに[本/雑誌] (角川文庫) (文庫) / 大槻ケンヂ

価格:649円
(2021/4/27 09:51時点)
感想(0件)

エッセイ

 

オーケンののほほん日記ソリッド

1995年~1998年の日記をまとめたエッセイです。筋肉少女帯として華々しく活躍する大槻さんの日常がリアルにつづられています。

諸事情ありノイローゼを患ってしまった大槻さんはのほほんと暮らしていこうと決意。映画を見たり、本を読んだりと、バンドマンとは思えない地味な日々を過ごします。

バンドの経営でもめたり、女の子にフラれたりと、ここまで書いていいの!?と思うくらい、大槻さんの現実的な日常を知ることができます。気軽に読めるエッセイですが、心に残る名言も多く、読みごたえがあります。

【中古】オーケンののほほん日記 ソリッド/大槻 ケンヂ

価格:577円
(2021/4/27 09:52時点)
感想(0件)


オーケンののほほんと熱い国へ行く

テレビの企画で行ったインドとタイの旅行記とも言えるエッセイです。インド編、タイ編の2つで構成されています。

インドへ行けば何かが変わるのでは……。そんな思いを抱いて、初めてのインドへと向かう大槻さん。インドで次々に起こるカルチャーショックを大槻さんらしい視点で描き、くすっと笑える内容です。

読んでいるだけで、暑くて、スパイスの香りが漂ってくるような、臨場感と異国情緒を感じられます。沢木耕太郎さんの『深夜特急』のような旅行記が好きな方におすすめです。

【中古】オーケンののほほんと熱い国へ行く (新潮文庫)/大槻 ケンヂ

価格:258円
(2021/4/27 09:54時点)
感想(0件)

暴いておやりよドルバッキー

2006年、仲たがいして、活動休止となっていた筋肉少女帯が仲直りし、8年ぶりに再結成することに。筋肉少女帯が再結成された当時がつづられているエッセイです。

ライブでは明かせなかった思いや、再結成に至る経緯などが記されています。その他にも、小説『グミ・チョコレート・パイン』が盟友ケラリーノ・サンドロヴィッチによって映画化されるなど、さまざまな変化が起こります。

筋肉少女帯再結成の裏側を知りたい方におすすめの1冊です。

暴いておやりよドルバッキー【電子書籍】[ 大槻 ケンヂ ]

価格:594円
(2021/4/27 09:57時点)
感想(0件)

いつか春の日のどっかの町へ

2014年に刊行されたエッセイの文庫版です。46歳にして突然、ギターを習い始めた大槻さんの奮闘が記されています。

それまで、一切の楽器を弾けなかった大槻さん。ギターが弾ければ、一人でも気軽にライブができるのではと思いつき、初めてギターを手に取ることに。

初めてのギターに苦戦しつつも、諦めずに挑戦し続ける大槻さんの姿に励まされる方も多いのではないでしょうか。40代半ばのチャレンジでも、できないことはない!と勇気づけてくれる1冊です。

 

いつか春の日のどっかの町へ 角川文庫 / 大槻ケンヂ 【文庫】

価格:748円
(2021/4/27 09:56時点)
感想(0件)

 まとめ

大槻ケンヂさんの本にはいろんなジャンルがあります。じっくりエンタメを楽しみたい方は長編小説、世界観を味わいたい方は短編小説、手軽に読みたい方にはエッセイがおすすめです。

大槻さんの独特な世界観は唯一無二で、一度ハマるとその魅力に夢中になってしまいます。普通の話じゃ物足りない!という方はぜひ読んでみてください。

大槻さんの本業はバンドマンなので、ぜひ音楽も聴いてみてくださいね。小説に通じる楽曲もあるので、併せて楽しめます!